−ブラックジャックによろしく9巻。

読んだ人いるのかな。今回は精神科編なんですよネ。


『精神障害者』のイメージとは?
怖い、気味が悪い、何を考えてるか分からない、
近寄ると危ない、野放しにしておくと犯罪を犯す...全部ウソです。

精神科−そこで何が行われているか私たちは何も知らない。

永大精神科に研修をうつした斉藤は、
入院患者・門脇の担当医となる。
しかし門脇は患者ではなく、取材のために精神科に
『体験入院』するベテラン新聞記者だった。
門脇と彼の取材を許した指導者・伊勢谷には一つの計画があった。
精神科編開幕!この国で初めて「統合失調症」のすべてが描かれる!!


とのことです、ハィ。

今までこういうのに期待をしては期待はずれだったワケで、
今回もフ−ン・・と思いながらも読み始めた。

うん。どうだろう。あたしは統失ではないから何とも言えないけど、
読んでて色々考えた。ストーリーも思ってたよりオモシロイ。


−「僕はキチガイじゃない僕はキチガイじゃない」と嘆く患者。

いつの間にか入院させられてた時のこと、何を訴えても医者に
通じなかった(信じてもらえなかった)時のあの悔しい思い出と
だぶってしまって涙がでてきた。


(精神障害者への)差別について考える研修医(主人公)。

そんな研修医に精神障害者の現実を突きつける指導者。

マスコミ等でタブーな話題とされてきた故
何も知らない外の世界に差別されるようになった精神障害者のことを
新聞で真実を伝えようとする新聞記者。

自分はキチガイじゃないと言って外に脱走する患者。

昔はいい子だった・・近所に知られると困るから
ここにずっと入院させといてくれと泣いて訴える患者の母親。

精神障害患者は外に出ないように閉じ込めとけと訴える世間の人間。


−あなたは患者をかわいそうな人たちと思ってるんじゃないですか?
 弱くてかわいそうな患者たちを正義の味方の自分が守ってあげている・・・
 その感覚こそが差別と言われているものなんですよ・・

−あなたは患者を自分より弱い人間だと思ってる・・・偽善ですよ。

(by ブラックジャックによろしく9巻)

うーん、まァ難しいですよね。

かわいそうと思っちゃうんでしょうね。
あたしも実際昔友達に「かわいそう」と言われました。
精神系の病気というだけで。一瞬びっくりでしたケド。

−こうやって一緒に笑ってるのに・・??なんでかわいそうなんて言うの?

−あァ、あたしって普通の人からみたらあたしってかわいそうなんて言われる人間なのか。

笑ってごまかしたけど、ココロの内は何とも言えないキモチだった。

精神的な病の人・病院って、一般から見てどう映ってるんだろう。
こんなになる前(14歳まで)は、そんなこと考えたことなかったからワカラナイ。

気づけばあたしはこっちの世界に足を踏み入れていて、
いつの間にか元いた世界を別のとこから眺めている感覚で。

まァ一般が云々っていうより自分自身がそうやって世界をわけているワケで。

あァーなんか何が言いたいのかサッパリですけど。


早く10巻が出ないかな。

−次回予告

気弱な青年が少女に恋をした。
その頃街では別の「精神病患者」が大きな事件を起こした。
「精神病」がメディァに登場した時、世界が小沢を追い詰める。

精神病患者は危ないか?

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